ナガセケンコー株式会社

NAGASE KENKO は、軟式野球ボール、ソフトボール、ソフトテニスボールの製造販売80年以上の歴史を有するスポーツサポートメーカーです。

KENKO NEWS

西田豊明コラム 第6回

「ソフトテニスリーダースセミナー(1994)より
グランドストローク・フォアハンド指導法(抜粋)の続編

【Part4】
【バックスイング】
バックスイングについては、最近はあまり言わなくなりました。
私の出身である三重高校については、同じフォームをしているなど色々と言われましたが、バックスイングについてはあまり言わなくなりました。
というのは、例えばグリップ。
ウエスタングリップもいればイースタングリップもいる状況で、それに応じた引き方というものはありますが、私の場合、どちらかというと、ウエスタングリップなのです。
しかし、その日によって変えたりする事があります。
私自身はウエスタングリップが一番良いと思います。
バックスイングは肘から引くのが一番良いと思います。
「肘から小さく、打ち終わりを大きくと」よく言いますが、大きく引いて打つのは難しいと思います。
小さく引いて出来上がりは大きいのです。
「小さく引いて大きく振りなさい」「肘から引きなさい」それから前へ大きく振れ・・・と。肘の向きをあれこれ言うよりも通常の構えから肘を普通に引けば出来上がると思います。
肘から引く。
これまで述べたように、余りバックスイングの事は言わなくなりましたので、私自身、例えば上から回したり、下から持って行ったり、横から持って行ったり、色々とやりましたけれども、どれも結構かと思います。
というのは本人が一番引き易い形が一番良いのではないかという様に思っています。
ですから、あまりバックスイングについては言わなくなりました。

この続きは次回【Part5】で
2017.09.01. | | 西田豊明コラム

西田豊明コラム 第5回

西田豊明コラム 第5回

 「ソフトテニスリーダースセミナー(1994)」よりグランドストローク・フォアハンド指導法(抜粋)の続編
【Part3】
【左脚】
私の現役時代、高校生時代は左脚を伸ばさなかったのです。伸ばさないというのは、腰の上下をさせないというのが今までの基本だったのです。要するに軸足は決まって移動しても腰の高さは変えません。
今までの基本から少し考え方を変えて、ボールに順回転を与えるのに左膝を使って与えるようにしました。正しいドライブ回転を与えるのにラケット面を捏ねるのではなくて、曲げた左脚を伸ばすことによって、ボールに順回転を与えましょうと・・・。気づかないのですが、皆さんも多分、左膝がしっかりと伸びると思います。腰と膝がしっかり入り、ここから伸びる状態が一番良いのです。それによってボールに順回転を与えます。
ドライブがかからない。順回転をしない選手には「左膝をしっかり伸ばせ」と言いますが、打つ前に伸ばすのではなくて、「打つと同時に伸ばしなさい」
という状況を作ってやれば順回転のボールが飛ぶと思います。
これが基本的な右脚・左脚と一本足だけの打ち方なのですが、今度はこれにもっと右脚で打っていた状況から左脚に移って尚且つ左脚を伸ばす。これが最終段階のフォアハンドストロークなのですが、これは今までにない腰の上下と膝を使ったフォアハンドストロークなのです。右脚から左脚にしっかりと移動をして尚且つ左脚を伸ばす。右脚に乗った体重を速く移して尚且つ伸びる。
例えば、右脚を残す素振りがあります。腰を落としてとにかく腰を入れようとします。これも1つあると思います。ゲームになれば色々な状況が生じますので、あらゆる状況の中で説明した打ち方が正しいのかというとやはり、状況に応じては全然違う部分で打たなければならない。若しくは右脚一本で後ろに下がって打たなければならない状況も出てきます。
ですから、今からやる事が正しいとは思いませんが、これから攻撃的なテニスをするための1つとして右脚から左脚にしっかり体重移動する。それも速く移動するのです。その時に右脚が同じ回転の方に回ってくると、これはなにもならない。なるべく後ろに残す。逆に言えば後ろに蹴るような感じです。蹴りながら左脚を伸ばすという状況ができれば一番良いと思います。話だけでは簡単に思えますが、なかなか出来ないものです。
左脚の前傾姿勢がもの凄く速く、ボールがバウンドする前には必ず左脚に乗っています。膝の使い方、それから腰は10pから15p位の高さで変わっていると思います。
野球のピッチャーなども同じ使い方をしています。左脚を曲げ終わると同時に伸びています。ボールにスピードを加えたり、回転させるための動きです。左脚をしっかり伸ばし、膝を伸ばすというイメージです。
今は腰の高さ位のボールを打っていますが、低いボールはどうか?低いボールも同じです。低いボールはもっと低く入っていけば良いのです。高ければ高い位置で、低ければ低い位置でボールに入っていきます。ボールが高ければ高く構えるのは、これはもう当たり前だと思います。高いのに低く構えて打つ必要はないと思います。
この続きは次回【Part4】で
2017.06.19. | | 西田豊明コラム

西田豊明コラム 第4回

西田豊明コラム 第4回

「ソフトテニスリーダースセミナー(1994)」よりグランドストローク・フォアハンド指導法(抜粋)の続編
【Part2】
 左脚のポイントを話しますが、やはり基本的には右脚の膝に「ため」がない事にはストロークは出来ないという事をもう一度、念頭に置いて下さい。
始めに右脚だけの一本打ちです。全日本トッププレイヤーである北本選手をはじめ、上松選手、それから日本体育大学の平山選手。今年度から国際ルールになりますので前衛もストロークが必要だと言われます。後衛と同じように前衛もストローク出来ればもっと幅の広い、今までと違ったゲーム展開が出来るのではないかと思います。右脚だけのストローク練習のポイントを説明します。
【右脚、片脚だけで】
北本選手と斉藤選手の、右脚の使い方ですが、右脚が止まった状態で打って、打ち終わった後に飛ぶ。膝が伸びきった状態ではなくて、ある程度、余裕を持ちながらストロークしてもらいます。これは簡単にやっているのですが、意外とやってみるとなかなか出来ないのです。
飛んでいるボールを見て下さい。両足で打っているボールと変わりないボールが飛んでいます。もっと言うならばボールの回転も良い回転で飛んでいるようです。
もう1つのポイントですが、右脚のつま先を見て下さい。直角です。真横を向いています。よくあるのが、つま先が打球方向を向いている。腰・肩を入れるためには、つま先を横に向けるようにします。
前衛がいると、後衛とは違う部分が生じます。レシーブをして前に行こうとするイメージが強いものですから、ポイントが前になり、前へ動いて行く状態で打っています。後衛は逆に右脚でためて、体を残して打っているという事がよく分かると思います。
この打ち方であればネットがないと思います。これは当たり前なのです。頭の軸がぶれないので、振りさえしっかりしていればネットにはかからないのです。ところが攻撃にはつながりません。やはり右脚で打ってしまうと受け身のストロークだと思います。
ではそこで何をすればよいか?今度は左脚だけで打てばよいのですが、これが難しいのです。右脚だけよりも左脚だけの方が難しいです。今度は逆にポイントを前にして、左脚の伸び上がりを見てほしいと思います。
この続きは次回【Part3】で
2017.06.16. | | 西田豊明コラム

西田豊明コラム 第3回

今回から数回に分けて「ソフトテニスリーダースセミナー(1994)」より
神崎公宏氏が担当しましたグランドストローク・フォアハンド指導法(抜粋)を紹介します。
【Part1】
【神崎公宏氏プロフィール】 生年月日:昭和40年11月17日
・昭和63年3月に早稲田大学を卒業し、同年4月より母校である三重高等学校へ赴任。現在、三重高等学校教頭
・平成11年4月から15年12月までナショナルチーム監督としてアジア選手権大会(団体個人優勝)・東アジア競技(団体個人優勝)・アジア競技(団体2位)・世界選手権(団体3位)に貢献し平成16年、三重県連盟理事に就任。平成19年、日本連盟理事(同年強化委員長)に就任。平成19年度の国際大会より日本選手団団長を務め平成26年仁川アジア競技大会にも団長として参加している。
◇競技実績(優勝のみ抜粋)
(高校時代)三重高等学校
・昭和58年 インターハイ個人・団体
・昭和57・58年 東海総体個人 2連勝
(大学時代)早稲田大学
・昭和60・62年 全日本学生選手権(インカレ)個人
・昭和60年 全日本東京インドア大会 
・昭和62年 東日本選手権大会(一般)
(社会人選手時代)三重高校勤務
・平成元・4年 全日本総合選手権大会(天皇賜杯)
・平成2・5年 全日本社会人選手権大会
・平成4年 アジア選手権大会(インドネシア)団体

◇指導者(三重高等学校監督時代 平成4年4月より)として
・インターハイ団体優勝:4回(平成4・7・10・19年)
        準優勝:7回 3位:3回 ベスト8:6回
・インターハイ個人優勝:3回(平成9・14・17年)準優勝:3回
・全国選抜大会優勝:6回(平成4・7・10・13・16・18年)
      準優勝:1回 3位:3回
・国民体育大会優勝:4回(平成4・7・15・17年)
      準優勝:1回 3位4回
グランドストローク・フォアハンド指導法(抜粋)

フォアハンドストローク。
特にグランドストロークの中でよく「ため」という言葉を聞きますが、「早くためなさい」という意味が分からないですよね。
どういう事かと言うと、「体に時間的余裕を持ちなさい」では体に時間的余裕を持つためにどうしたら良いのか?打球姿勢、打球体勢を早く取りなさい。
では、打球体勢を早く取るためには、打球地点へ早く動きなさい。
早く動くためにはどうしたら良いのか?
自分が打って、次返ってくるコースをしっかりと予知しなさい。考えなさい。という事が「ため」につながると思います。
 
一本打ちの中で、「ためなさい」という事は出来ても、なかなかゲームの中で「ため」が出来ない。
相手の前衛に捕まってしまう。ミスをしてしまう。という状況が生まれてきます。
「ため」をつくるにはどうしたらよいのかという部分をもう一回、説明が出来るようにして、客観的に早く引け、右脚にためなさい、という指導ではなく、もっと具体的に言えば、自分が打ってから、相手が打ってくるまでの間の時間をもっと延ばせばよい。
要するに自分がストロークをしてから相手が打ち返してくるまでの時間を延ばせば良いという事は、ストロークする場所を後ろへ下げればよいのです。
「コートの中でストロークをするよりは、打ち終わった後に後ろへ下がって自分の時間をしっかり持ちなさい」と言う。
その長く時間を保てという事をよく言われますが、それがゲームでは通用するかというと通用しません。
 
どういう事かというと、ボールを落として「ため」を意識してストロークするという事はゲームでは攻撃的なテニスが出来ないのです。
では、ためて尚且つ攻撃的なテニスするには「動き始めを早くしなさい」という事につながっていくのです。よく勘違いされるのは「速く動け、速く足を運べ」と中学生・高校生に言うとバタバタして速く動いているのか、無駄な動きをしているのかがよく分からないような状況が生まれてくる。
トップ選手になればなるほどバタバタしていない。
ゆっくり動いているのだけれどもボールの所に行くのが早いのです。
 
ここが一番のポイントです。
「速く動け」という事をあまり強調して言ってしまうと速く動く以前にもバタバタしてしまって逆に「ため」という状況が出来なくなってくると思います。
そういう状況でやはり基本的には右脚にためが出来ない事には、勿論今から話をする左脚の使い方が出来ないと思います。

この続きは次回【Part2】で
2017.02.14. | | 西田豊明コラム

西田豊明コラム 第2回

前回、私の経歴を紹介して頂きましたが1970年3月に日本体育大学を卒業以来、ソフトテニスの指導者、監督として競技者の育成とソフトテニス界発展を願い、多くの方々との交流がありました。
中でも1994年1月22日に開催しました「ソフトテニスリーダースセミナー」は当時の国際ルールに対する指導者の不安解消と「広島アジア大会」に正式種目として参加するソフトテニスの国際性や競技の活性化をねらってSTG会(ソフトテニス愛好者の親睦グループ)とソフトテニスメーカー会が合同で主催し進めようとしたものです。
 
日本連盟に後援をお願いし、その後の経緯から受講者サイドの「参加しやすさ」を考慮し最終的には日本連盟主催、文部省(当時)、教育委員会等の後援となりました。
 
この初めての企画であるリーダースセミナーは内容や規模、そして受講者の反応や盛り上がりからみて、大成功を収めたと思っています。
実行委員一人一人が持っているソフトテニスに対する愛着と、競技の発展を願う心意気が開催約8ヵ月前から20数回、交通費、食事はすべて自己負担。
活動費を使わずソフトテニスに対する情熱をどれくらい行動で示すことが出来るかを“合言葉”に一日8時間にもおよぶ会議も数回、実にすごい仲間達でした。
 
セミナー期間中についても補助学生同様、精力的に働き、手弁当でひたすら成功する努力をしてくれました。
日当や交通費が出なければ組織的な活動が制約される中アマチュアスポーツの原点にもどり、ボランティア活動を通じて成功したこの結果は当時の私たちに大きなことを教えてくれました。
 
そしてもうひとつ、ソフトテニスメーカー会の積極的な協力を掲げなければなりません。
メーカー各社が一社だけ抜け出ることなく、会場の展示コーナーや実行委員、そしてセミナーの企画から運営まで参加していただきました。
メーカー各社が共通の目的でセミナーの活動に携わることは今までになかったことではないでしょうか。また運営のノウハウの確かさ、そして実行力のある姿勢をしっかり示しました。
このようにソフトテニス界発展のためにはメーカー会の活動が大きな存在となり、現在でも指導者、競技者とともに発展していくべき姿であると思っております。
 
次回はこの「リーダースセミナー」の内容を一部紹介してまいります。20年以上経過している中でも当時の指導法が現在の指導法のヒントとお役に立てば幸いです。
2017.02.14. | | 西田豊明コラム

西田豊明コラム 第1回

平成27年6月1日より今日までナガセケンコー株式会社「ソフトテニスアドバイザー」に就任して頂いておりますがこの度、新たな企画として“西田豊明コラム”と銘打ったコラム欄を開設します。ここでは西田氏が今までに経験されたソフトテニスの世界を様々な角度から紹介していきます。また日本体育大学監督として、ナショナルチーム監督、強化委員長として、西田氏から指導を受けた多くの競技者(現在では指導者となっている)の方々からも経験談や指導方法などを伺ってまいります。第1回目は西田豊明アドバイザーの経歴を改めてご紹介し“西田豊明コラム”のスタートといたします。

◇西田豊明 生年月日:昭和23年2月6日 出身地:静岡県下田市
・1963.4 静岡県立下田北高等学校入学/1966.3 同校卒業
・1966.4 日本体育大学体育学部体育学科入学/1970.3 同校卒業 体育学士

◇職歴
・1970.4 日本体育大学副手   1972.4 日本体育大学助手
・1976.4 日本体育大学専任講師 1982.4 日本体育大学助教授
・1992.4 日本体育大学教授

◇競技実績(優勝のみ抜粋)
・1965 全日本高等学校選手権大会(大分市)個人
・1969 全日本学生シングルス選手権大会(浜松市)
・1969 1976 東日本選手権大会(上田市)(会津若松市)個人
・1971 アジア選手権大会(台湾・台北市)団体・個人
・1972 1984 全日本総合選手権大会(上田市)(福井市)
・1973 アジア選手権大会(韓国・大田市)団体・個人
・1973 全日本インドア選手権大会(大阪市)個人
・1973 1974 全日本社会人選手権大会(土浦市)(伊勢市)個人
・1974 1975 全日本インドア東京選手権大会(現在ルーセントカップ東京インドア全日本大会)個人
・1974 全日本インドア選手権大会(大阪市)個人
・1975 世界選手権大会(アメリカ・ホノルル市)団体・個人

◇その他NHKテレビスポーツ教室の実技指導講師、全日本チーム監督、文部省派遣講師、講演活動、海外普及活動等、多くの事業に尽力されました。
2016.12.06. | | 西田豊明コラム